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グローバライン
案件現状報告書

佐藤コーチMTG前ブリーフィング(悠哉向け)
中期経営計画 2026-2030(GL本体 ver.3.1 / BM単体 ver.2.0)の到達点と論点
作成日: 2026-04-28
作成者: 幹太
対象: 悠哉
用途: 佐藤コーチとの打ち合わせ前の現状把握
納期: 2026-06-30(中計最終納品)

1. 案件の全体像 ― 何を、誰のために、いつまでに

最終更新: 2026-04-28 / ver.3.1 ベース / 佐藤コーチ × 幹太(メイン)/ 悠哉(資料精査・数値突合)
一言でいうと: 中古車輸出の裏方サービス会社「グローバライン」の3ヶ年中期経営計画(2026-2030)を、佐藤コーチからの修正指摘を反映しながら ver.3.1 まで仕上げた。納期は2026年6月末。現在は先方レビュー〜最終化フェーズで、納品後は「AI活用の具体化」が次の主戦場。

1-1. 案件サマリー

項目内容
クライアント株式会社グローバライン(代表:山下克則) / 中古車輸出向けBtoBサービス
支援内容中期経営計画(2026-2030)の策定。本体(GL)+関連会社ブルーマイスター(BM)単体 の2部構成
体制佐藤コーチ × 幹太(メイン担当)/悠哉(資料精査・数値突合サポート)
進行ペース佐藤コーチ案件として週2〜3時間ペース。自社集中案件(巧報社・キクヤ・製造業)優先
納期2026年6月末(最終納品)
現フェーズドラフト ver.3.1(GL本体) / ver.2.0(BM単体) 完成 → 先方レビュー / 最終化
次フェーズ仕込み納品時に「AI活用ロードマップ」を別紙添付し、AI実装案件への接続を狙う

1-2. 中計ドラフトの世代と最新状態

区分最新版更新日備考
GL本体ver.3.1 (HTML)2026-04-2418ページ構成。「心理的安心感に基づく持続可能な組織モデル」を骨格に再編。PDFは ver.3.1 (4/17) まで。最新HTMLからのPDF再出力が必要
BM単体ver.2.02026-04-1810スライド構成。5フェーズストーリーの確立版
変更総括v1.0→v3.0統括報告書2026-04-09v3.0以降の差分は別途整理が必要

1-3. ver.1.0 → ver.3.1 までの進化のテーマ

※ ver.1.0からの全変更は GL中期経営計画_変更統括報告書_v1.0-v3.0.html(v3.0まで)と各世代の修正報告書に体系化されている。佐藤コーチからの指摘は版を跨いで「現場・離職・標準化」に収斂している。

2. クライアント企業 ― 数字で見るグローバライン

2-1. 会社概要と事業構造

会社プロフィール

2013年設立。本社:大阪市西区。
拠点:横浜・神戸・名古屋・木更津・下関・大阪(アップグレードセンター)・南大阪。
在籍:66名(2026年3月)/中計目標 94名(FY2030)。

ポジションの本質

「中古車を輸出する会社」ではない。
「輸出される中古車の商品価値を上げるサービス会社」=バイヤー向けBtoBの裏方。
SBT・Be Forward等の輸出商社と直接競合せず、彼らに対して商品化・整備・物流を提供する立ち位置。

4つのサービスライン

サービス内容実績規模
商品化(中流)販売用写真撮影・清掃・コンディションチェック・軽作業年間 195,459台(2025年度)
修理・整備(下流)オイル交換〜板金塗装。スタッフの半数が整備士資格保有年間 5,000台以上
ヤード&シッピング(上流)車両保管・通関手配・船積・輸出検査代行年間 10,000台
CAR-GO BRIDGE海外販売事業の立ち上げ支援プログラム

2-2. 現状KPI(中計の出発点)

195,459
撮影台数(2025年度・台/年)
3年連続二桁成長
54%
下関拠点が全撮影の
53.7%を担う(全量委託)
約3,600万
月平均売上(円)
14期8ヶ月累計 約2.89億円
39%
全社離職率
退職29名 vs 入社19名
11.6%
再撮率
拠点間品質バラツキ
63.9%
2営業日内納品率
納期不安定
約41万
1人当たり限利(円/年)
目標80万円の約半分
未定義
Max/Min・SOP・管理会計
標準が存在しない状態

2-3. 過去PL推移(百万円)

区分11期12期13期14期予想
全社売上1,1521,3151,6151,961
サイトオペ売上543(FY2025実績)
営業利益率回復期14期 4.6%

2-4. 市場環境(2025年実績)

市場規模

日本の中古車輸出 170.8万台(+9.1%)1兆6,079億円(+17.4%)。3年連続で過去最高更新

仕向地

UAE 25.3万台(中東ハブ) / ロシア 18.7万台(規制リスク) / タンザニア 11.7万台(アフリカ)

追い風

円安継続/海上輸送安定化/船腹+11%/PCC新造船発注残が現行の39%/HV輸出 33.9万台

佐藤コーチが繰り返し指摘してきた論点:「市場があるか」ではない。「品質競争への移行期」に勝てる供給能力を持つ会社が選ばれる。だから中計の本丸は売上目標ではなく、離職39%・再撮11.6%・納期63.9%という"組織の地力"を直すこと。

3. 中計の骨格 ― ver.3.1の中身を1枚で

3-1. ストーリーの背骨:三位一体

「あそこのやり方が正解」と言われる業界の標準OSへ。 その実現手段が 基準(MQJ:Made in Quality Japan)× テクノロジー(グラップル)× 教育(メカレッジ)の三位一体。仕組み化は社員を「縛るもの」ではなく「過負荷から守るもの」と再定義した。

◆ 基準(MQJ)

品質基準+キャパシティ基準(Max/Min)の両輪。営業所・ヤード・社員・取引先ごとに「品質維持可能な処理範囲」を定義。社員の心を守る土台

⚙ テクノロジー(グラップル)

2026/7導入。基準の自動監視/拠点間データ連携/KPIダッシュボード/Max超過予測で先手アラート

📘 教育(メカレッジ)

習熟度を底上げし、社員1人あたりのMaxを拡張。基準を「縛り」ではなく「成長の物差し」に変換する技術者育成学校構想

3-2. 「負の連鎖」と断絶の論理

中計のロジックは下記の負の連鎖を断ち切ること。これが版を跨いで佐藤コーチが繰り返してきた指摘の中核。

① 起点
基準不在
Max/Min未定義
② 現場
特定個人へ負荷集中
押し込み続ける
③ 結果
突発的な退職
入社1年未満が大半
④ 機能不全
MGRが現場火消し
基準作りが止まる
⑤ ①へ
自己強化ループ
単発の頑張りでは切れない
断絶の打ち手:①Max/Min基準の定義 → ②適正配置による負荷平準化 → ③戦略的リソースコントロール権限の確立。 外注・派遣を「コスト増」ではなく「現場の崩壊を防ぐ防衛投資」と再定義。 マネージャーは"作業員"から"経営資源の最適配置者"へ完全シフト。

3-3. 上流→下流の事業戦略(線でつなぐ)

役割事業戦略の核
UPSTREAM 上流シッピング門番(ゲートキーパー)。現場のMax/Minを守り、適正価格で案件を流し込む。基準超過は受けない/既存約50社へのクロスセル/コンテナ自社設計+CAR-GO PAY決済連携
MIDSTREAM 中流商品化SOP整備で「誰がやっても同じ品質」/グラップル活用/BM検査連携で品質保証付き商品化
DOWNSTREAM 下流メカ高粗利の品質保証/全拠点メカ人員配置/OBD対応/メカレッジ(技術者育成学校)構想
やり直し撲滅 = 限界利益率改善の最短距離 / 再撮率 11.6% → 5.5% に下げるだけで限界利益率 49.9% → 56.0% に到達。価格戦略でも投資戦略でもなく、ムダ取りこそが最大の収益改善策。

4. 数値計画 ― 5カ年で何を達成するのか

4-1. 5カ年KPIテーブル(GL本体)

指標FY2025実績FY2026
基盤整備
FY2027FY2028
成長加速
FY2029FY2030 目標
サイトオペ売上(百万円)543520585650715780
限界利益(百万円)271265304351393437
限界利益率49.9%51.0%52.0%54.0%55.0%56.0%
納品台数99,767105,800114,000123,000131,000140,000
BM検査台数2,5003,5004,5006,0006,8007,500
2営業日内納品率63.9%72.0%78.0%82.0%85.0%88.0%
再撮率11.6%9.5%8.0%7.0%6.2%5.5%
1人当たり月間生産台数~112~113~116~119~120~124
期末人数747882869194
拠点別適正稼働率(実負荷÷Max)未計測95%以下92%以下90%以下88%以下85%以下
FY2026の520M(前年比減収)は「基盤整備期」として保守的設定。適正稼働率KPIは管理会計ダッシュボードで赤転監視 → P11決裁フロー(防衛投資枠)が自動起動する設計。

4-2. 拠点別の役割と数値目標

拠点役割FY26売上(百万円)重点施策
神戸高付加価値基幹116→124管理職安定+付帯売上維持/離職率125%→定着改善
大阪収益牽引・基準118→127全社の採算管理モデル構築
名古屋再建拠点110→117メカ人員0→2〜3名採用(最重要)/離職率75%→定着
横浜単価・品質67→73商品化件数あたり売上1,882円(最高)維持/2営業日内納品率 52.2→85%
木更津数量確保70→77台数シェア26%(自社最大)/離職率85.7%・メカ0名の改善
下関パートナー型39→42撮影台数の53.7%を担う(全量委託)/委託品質の可視化

4-3. 構造転換ロードマップ(4軸 × 3フェーズ)

FY2026-27 基盤整備FY2028 成長加速FY2029-30 飛躍
ヒト離職率改善(重点3拠点)/名古屋メカ再建/3層組織体制設計評価制度本格運用/離職率15%以下/MGR全拠点配置94名体制確立/教育・給与・休日への再投資/キャリア循環パス確立
モノSOP整備・再撮理由分類/納品率63.9→72%/BM・OBD導入判断品質保証パッケージ商品化/再撮率5%以下/BM本格展開業界標準を定義する立場へ/納品率88%/品質保証事業の収益化
カネクロスセル体制構築/顧客棚卸し/直連携候補特定直連携顧客の安定拡大/アップセル提案体制確立サイトオペ売上780M/取扱140,000台/営業利益率10%超
情報管理会計・KPIダッシュボード/AIナレッジ・書類AI/グラップル導入(2026/7)品質保証AI自動化/顧客向けポータル検討/拠点間データ連携データ駆動型経営/AI全社展開/多言語支援

5. BM単体(ブルーマイスター)― 5フェーズで品質保証ブランドへ

BMは何をする会社か:GLグループ内の「中立的な品質検査」を担う関連会社。中古車輸出の現場で「見たままを誰でも同じ水準で伝える」検査ブランドを目指す。タグラインは 「中古車輸出事業を支える、国内最高基準のオペレーション会社」

5-1. 5フェーズの到達ストーリー

年度フェーズ年度KGI到達状態
FY2026① 標準化と証明MQJ認定検査証の普及と「再現性」の証明「MQJが検査した車は、いつ誰が見ても同じ結果になる」信頼の土台
FY2027② 適正価格への挑戦MQJ検査車両のオークション落札価格・成約率の有意な向上検査が「コスト」ではなく「利益を生む投資」と業界に認識される
FY2028③ 技術者の自立検査員年収の業界平均1.5倍達成/MQJアカデミーの外部開放「MQJの検査員になりたい」若手が増え、技術職の憧れに
FY2029④ 市場のインフラ化大手オークション会場・プラットフォームとの公式提携・基準採用検査業務が中古車流通の「通行手形」としての権威に
FY2030⑤ 社会的地位の確立消費者認知度における「MQJ認定=安全・安心」のブランド確立検査員が医師・整備士同様の「エッセンシャルワーカー」として尊敬を集める

5-2. 5カ年の検査台数(年間)

2,500
2025年実績
3,500
FY2026 標準化
4,500
FY2027 価格挑戦
6,000
FY2028 自立
7,000+
FY2029 インフラ
7,500-8,000+
FY2030 社会的地位

5-3. 財務実績(BM単体・千円)

科目2期(R5)3期(R6)4期(R7) FY2025当期(R8) 5期
売上高3,19015,97221,37720,833
売上総利益(粗利)3,1908,78120,79720,833
販管費8,57510,72020,21121,921
営業損益△5,385△1,939+585△1,088
当期純損益△5,385△1,938+314△1,080
4期(FY2025)に売上 2,138万円・粗利率 97.3%・営業黒字化を達成。当期(5期)は販管費先行で再度赤字だが、「事業基盤づくりのための投資期」と位置づけ。中期計画では販管費含めたネット営業利益率で管理する方針。

5-4. FY2026アクションの5重点

6. 残タスク・論点・佐藤コーチMTGで押さえるポイント

6-1. 納品までの残タスク(A1〜A5)

#アクション担当目処
A1GL ver.3.1 / BM ver.2.0 を先方にレビュー依頼。論点回収
※ 最新HTMLからのPDF再出力が必要(現状PDFは ver.3.1 4/17版で、4/23の心理的安心感まわり追記が未反映)
佐藤コーチ × 幹太4月下旬
A2レビュー反映(次版 / ver.2.1)佐藤コーチ × 幹太5月前半
A3最終版(ver.3.3 / ver.3.0)の仕上げ — 数値・表紙・ページ調整佐藤コーチ × 幹太5月末
A4先方経営会議での説明支援・Q&A対応佐藤コーチ × 幹太6月中
A5納品(PDF + 印刷版データ)佐藤コーチ6月末

6-2. 中計内に未確定で残っている論点

6-3. 佐藤コーチMTGで悠哉が押さえておくべきポイント

6-4. 想定される佐藤コーチからの質問・確認事項

このMTGの狙い(推奨):残論点(Max/Min具体値・防衛投資予算・BM後年数値)の埋め方と、レビュー → 最終化の段取り合意。納品の6月末から逆算して「いつ・誰が・何を確定するか」のスケジュールを明確化する場にすると有用。

7. 参照ファイル・補足

7-1. 中計成果物の所在

ファイル最新備考
03_中期経営計画/05_成果物/GL中期経営計画_ver.3.1.html2026-04-24本報告書のベース。18ページ構成(心理的安心感/負の連鎖/Max-Min/リソコン/リーダーメッセージを追加した最新版)
03_中期経営計画/05_成果物/GL中期経営計画_ver.3.1.pdf2026-04-17PDF(HTMLとの差分あり:心理的安心感まわりは未反映。納品時に再出力)
03_中期経営計画/05_成果物/BM中長期経営計画_ブルーマイスター単体_ver.2.0.html2026-04-18BM単体最新
03_中期経営計画/05_成果物/BM中期経営計画書_ver.2.0.pdf2026-04-18BM単体PDF
03_中期経営計画/05_成果物/GL中期経営計画_変更統括報告書_v1.0-v3.0.html2026-04-09v1.0→v3.0の全変更履歴。v3.0以降の差分は別途整理が必要
03_中期経営計画/02_分析・論点/標準化のためのAI活用マップ_20260307.md2026-03-07納品後のAI活用フェーズの種

7-2. 案件管理ファイル

ファイル役割
_状況サマリ.md案件全体の状況サマリ(ver.3.1ベース)
進め方_2026-04-06.md対応方針・全体工数表
00_案件管理/CONTEXT.md外部環境分析・内部データ分析の詳細版(市場規模・規制・競合)
00_案件管理/ファイル理解一覧.md全ファイルの意味付け

7-3. 関係者一覧

役割氏名・組織備考
クライアント代表山下 克則(株式会社グローバライン)
BMキーパーソン山本様(BM所属/ヒアリング主対応)BM単体計画の主対応
連携人材中野友樹(GL所属)BMの鑑定書事業支援
BM所属山本・小澤・門井・上田(4名)BM単体体制
弊社側メイン佐藤コーチ × 幹太
弊社側サポート悠哉資料精査・数値突合

7-4. 補足メモ